Model5、もう一つの機能
- dvas9900
- 1月31日
- 読了時間: 3分
Model5は単体で音量調整可能な純アナログヘッドホンアンプとしてお使いいただけるほか、シンプルなプリアンプとしてお使いいただくことが可能です。
ですが、このアンプにはもう一つの使い方があります。
ヘッドホンパワーアンプとしての使い方です。
Model5の音量調整にはシャント型抵抗式アッテネータという形式の機構を搭載しています。

上図がModel5の入力段に装備されているシャント型アッテネータのブロック図となります。これはDVASのプリアンプModel3と同一です。
この回路は正負のバッファアンプ入力に大きすぎない値の抵抗をシリーズに挿入し、その抵抗間に挿入する抵抗の値をロータリースイッチで切り替えることで音量調整を行います。音量調整に寄与するのは常時3個の抵抗のみとなり、他の形式のように減衰率に応じて信号経路に直列に入る抵抗の数が増えたり、信号経路と直列にロータリースイッチの機械式接点が介在しないことが大きな特徴です。
一方、信号経路に直列に抵抗が入るため、この抵抗の良否が最終的な音質の良否に影響を与えますが、ここには高い精度と優れた音質を有する金属箔抵抗を採用することで、音質への影響を最小限に抑えています。
直列抵抗と並列に入る終端抵抗(シャント抵抗)にはPRP社の特注品を採用し万全を期しています。ここにも金属箔抵抗を使うことが最善ではあるのですが、ちょっと目のくらむようなコストになるので現実的ではありません。もっともPRP社の特注抵抗でも清水の舞台から飛び降りる覚悟での発注が必要でしたが。。。
こういった回路にはそれぞれの方式にメリット&デメリットがあり、完全無欠のパーフェクトなものはないと思っています。どれを取捨選択するのか?それこそが回路デザイナーの個性であり腕の見せ所です。DVASはアンプの音量調整はこの方式がベストであると考えています。
ところで図を見ていただくとわかるのですが、ロータリ―スイッチで抵抗のないポジションがあります。ここを選ぶとどうなるでしょう?
その場合、信号はシャント抵抗で分流されることなく、全ての信号が機械接点を介さずバッファアンプの入力に伝達されます。つまり、音量調整機構を信号経路からアイソレートすることが出来るのです。
その結果、この状態の入力回路はヘッドホンパワーアンプであるModel2Bとほぼ同じ(入力インピーダンスが異なる)になるんです。
つまり、Model5はアッテネータを最大レベル(右に回しきった状態)にすることで、ほぼModel2Bの回路となり、要はヘッドホンパワーアンプとして運用することができます。そんなの他のアンプでもおなじでしょ?と思われるかもしれませんが、通常のボリュームを使った場合、ボリュームを最大レベルにしても、信号経路と直列に入る機械式接点を失くすことはできませんので、Model5のようにModel2B同等の入力回路と同等にはなりません。
音量調整付きヘッドホンアンプ、シンプルプリアンプ、そしてヘッドホンパワーアンプとして、いかようにもシステムも構築することができる。
かなり器用なアンプなんです、Model5は(笑)




