Model5のゲイン設定
- dvas9900
- 1 日前
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これまでの検証で、ヘッドホン、イヤホン、そしてプリアウトでそれぞれアンプの最適ゲインが違うことが明確になりました。音量調整だけで言うなら、例えば-100dBとまでは言わなくても-80dBまで絞れるボリュームなりアッテネータがあれば、それで事足りたことでしょう。しかしながら、DVASのアッテネータはそこまで絞れません。ステップを工夫すれば-70dBくらいまでは実用になりそうですが、
そういうことじゃないんだという気持ちが、どうしても消えません。
バルキーデザインを否定したところからDVASのModle3なりModel5は開発がスタートしていますから、47ステップ以上のアッテネータは選択肢になりません。

ところで、音量だけなら、という微妙な言い方をしましたが、接続されるデバイスによってアンプのゲインそのものを可変するのは、正当な意義と理由があります。大雑把にいえば、同じアンプならゲインは低い方が残留ノイズがさがるという現実があるのです。
イヤホンのように110dB以上とかの高能率アイテムを鳴らす場合、高いゲインのアンプだと残留ノイズが問題なることがあるわけです。
残留ノイズはアンプの出力にボリュームでも入れない限り、前段でどんなに音量を絞っても減ったりしません。固定値なんですね。
いろいろと検証した結果、Model5のゲイン設定は下記のように決めました。
出力 ゲインHi ゲインLow
プリ出力 13dB 0dB
ヘッドホン出力 23dB 13dB
イヤホン出力 6dB 0dB
昨今のプリアンプをいろいろ調べましたが、デジタルプレーヤを再生することがデフォルトとなっている現在、かつてのように20dB以上のラインゲインをもったプリアンプというはのほとんどありません。12±6dBくらいの範疇にほとんどのプリアンプが入ってしまいます。
実際Model3のアンプゲインも20dB、10dB、0dBの3値をとれるように設計しています。これでほとんど過不足なく、様々な装置との親和性が確保できます。
Model5の場合、さらにパワーアンプとしてのゲインも考慮する必要がありますから、それらを総合的に含めて設定したのが上記のゲインです。
23dBポジションはModel3の10dBポジションでModel2Bを使った場合と同じ設定です。実際、このポジションであれば能率の悪いヘッドホンでもしかるべき音量で楽しむことができます。AKG K1000でも実際に確認しましたが、アッテネータの位置が1時から2時くらいで適切な音量になります。音量を控えて楽しむときには13dBポジションでちょうど良くなると思います。ちなみにヘッドホン出力&ゲインLowモードでアッテネータをMAXにすると、Moel2Bと同じゲインのヘッドホンパワーアンプになります。
イヤホンではゲインHiのポジションで6dB、Lowでは0dBとしています。このポジションであれば、高能率なイヤホンでも実用的なアッテネータ位置で音量調整ができると思います。もっとも、Model5のアッテネータは全域1dBステップなので、どのステップで使ってもらっても実用域であり、左右の偏差も極小です。ちなみにゲイン0dBというのは、いわゆるバッファアンプであり、この状態でアッテネータをMAXにするとゲイン0dBのバッファアンプとなります。DAPで音量調整したい場合はこのポジションもおススメです。
プリアンプとして使った場合、汎用性の高い13dBポジションとアッテネータ+バッファアンプ的な0dBポジションが選べます。
80dBくらいの低能率スピーカから、100dBを越えるような高能率スピーカが相手でも、うまく音量調整できると思います。
少し操作は煩雑になりますが、入力セレクターでゲインのHi/Lowを選択し、出力セレクターで各デバイス毎の設定をするという操作になります。プリ出力とヘッドホン・イヤホン出力は排他制御になっており、ゲインはすべて一個の抵抗を切り替えるだけという計装アンプの特質を活かした設計になっています。
ヘッドホン、イヤホンのポジションは分かりやすいようにこのような名称にしていますが、もちろん、使用するヘッドホン、イヤホンあるいは試聴環境によりどちらを選んでいただいてもOKです。
最近お気に入りのfinal A10000などは23dBのポジションで使った方が私好みに音になりますので、もっぱらこのポジションで聴いています。
ご自分のユースケースにあったポジションで積極的に使いこなしていただきたいと思います。




