開発中であったDAVS製フォノケーブルを発表いたします。

型名はArgent Phono。Argentは英語で銀を意味します。ま、普通はSilverというのですが、ひねりを利かせてArgentをあえてつかいました。Argent Phonoはその名のとおり、導体に純銀単線を採用したフォノケーブルです。純銀を導体に使ったケーブルは珍しくはありませんが、Argent PhonoはRCAコネクターのホット、コールド端子も純銀製としたオール純銀ケーブルです。
以前、ブログにも書いた通り、開発のきっかけは光カートリッジを使う上で通常のケーブルよりも好ましい構造はないだろうか?という素朴な疑問からスタートしています。注目したのはホット側の伝送ラインに近接するリターン側の電位がLch、Rchで異なるという点です。誤解のないように言っておきますが、電位差があるからダメであるということではありません。DC電源は直流的に見れば確かにDC電位が乗っていますが、交流的にはGNDとみなすことができます。だから、実動作上全く問題なく光カートリッジの信号伝送が可能になるわけです。その一方でこのDC電位差を回避することで高音質化を図れないか?という技術的な興味をもったことが開発のきっかけです。
安価なケーブル素材で作った機能試作モデルの段階で、優位性がないとは言えない試聴結果となりました。何やら悪魔の証明のようですが、効果がないとは言えないし、少なくとも私には好ましい音質であったことから、さらに素材を吟味して完成させました。
光カートリッジの動作を考慮して設計しましたが、もちろん光カートリッジ専用ではありません。MC型やMM型と組み合わせても純銀素材と単線構造のケーブルならではの魅力的な音を再現いたします。
純銀素材を使った、ちょっと変わった構造の新しいフォノケーブルととらえていただければ幸いです。
Argent Phonoはケーブル素材から手作業で組み上げ製造しています。市販されているケーブルを買ってきて、コネクターをつけて終わりということならば、安価にご提供することもできたのですが、純銀単線、テフロン被膜、銀メッキ編組シールドのandをとると市販されているケーブルが存在しませんでした。結果、純銀単線、PTFEチューブ、銀メッキ銅編組シールド、それらを全て個別に調達して組み上げるという工程で製造しております。Model1同様、大量生産には向かない製品ですのでArgent Phonoについても受注生産とさせていただきました。
価格は下記のとおりです。
Argent Phono RCA-RCA ¥220,000(税込み)
Argent Phono RCA-DIN ¥198,000(税込み)
長さはどちらも1.2mとなっています。なお、RCA-DINタイプのDINプラグ端子は純銀ではなく真鍮となっています。残念ながら純銀端子を使ったDINコネクターは調達できませんでした。
納期については素材の入手タイミングによりますが、ご入金後1~2カ月程度とお考えください。
デモ機も少なくケーブルの貸し出しには応じることができません。
本当に売る気があるのかないのか、よくわからない状況が続いておりますが、ご容赦ください。
ただ、6/24、6/25に開催されるOTOTEN2023ではModel1とArgent Phonoを組み合わせた音をご確認いただけるよう準備しておりますので、ご期待ください。
なお、製品の受注は6/10からとさせていただきます。
また、Argent Phono 発売の特別セールとしてModel1のオーナー、または新規にModel1を発注いただいた方には特別価格を提示させていただきますので、お問合せください。
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