先日、DVAS Model2オーナの方とお話をする機会がありました。
その方はFocal UTOPIA SGやゼンハイザーHD800Sなどを愛用していたのですが、一番のお気に入りはGRADO GS3000だとおっしゃります。恥ずかしながら、私はGRADOのヘッドホンを聴いたことがなくて、製品そのものについてもほぼ無知の状態でした。GRADOそのものはヘッドホンよりもFB型のフォノカートリッジメーカーとして良く知っていましたが、そのカートリッジについても、自分で所有したことはなく、音を聴いた記憶もほとんどありません。
そんなGRADO音痴の私ですが、Model2のオーナーが一番好きなヘッドホンはGRADO!と言い切られては、その組み合わせに興味がわかないわけはありません。
さっそく、お世話になっているフジヤエービックにお邪魔して、GS3000Xを聴かせていただきました。
タイミング的にModel2のデモ機展示がない状態でしたので、比較的音の素性を把握しているボルダー812で試聴させてもらいました。
音が出た瞬間に極めて解像度が高く、澄み切ったその音色にビックリしました。もっと癖のある個性的な音色を想像していただけに、全く違和感のないナチュラルな音に面食らった感すらありました。
これはDVAS製品の開発にどうしても必要なヘッドホンであると考え、5分ほどの試聴で購入を決定(笑)
帰宅後、Model3不完全体+Model2の組み合わせで音を聴いてみました。

私が最近一番音を聴く頻度が高いのはAustin Audio The Compserなのですが、それをさらに鮮烈にしたような瑞々しい音です。そして、音場感がとても広大。閉塞感がほんとに少ないのです。ぽっかり空いた木部の真ん中からユニットが丸見えなのが、その一因かもしれません。全体の重量が重くはないし、大きなおわん型のウレタン製イヤパッドのおかげか、装着感はとても軽やかです。ケーブルが太くて硬いので取り回しは悪いですが、この音のためならば十分に許容できる。
展示会でお客さんが持参されるヘッドホンの8割はUTOPIAあるいはUTOPIA SGなのですが、残りの1割くらいは、実はGRADOを持参される方が多いのです。実際に音を聴いてみて、そのことが素直に納得できました。
新しい剣の降臨です!
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