Model 3
ラインプリアンプ

■ライン入力プリアンプ
【主な特徴】
・インスツルメンテーションアンプ構成フルバランス完全差動アンプ
・左右独立47ステップ シャント抵抗型高精度アッテネータ搭載
・全段機械接点レス構成
・電源部、アンプ部で独立したアルミ削り出し2シャーシ構成
・アンプ回路毎に独立した全12回路の無帰還形ローカルレギュレー
タを装備
・左右&各アンプ段で独立した4トロイダル電源トランス搭載
・コントロール回路専用トランスを搭載
・入出力配線はArgent Phonoに採用したテフロン被膜純銀単線を使用
・入力 XLRバランス3系統、RCA3系統 または XLR6バランス6系統
(オーダー時選択)
・出力 XLRバランス1系統、RCA1系統 または XLRバランス2系統
(オーダー時選択)
・ゲイン 20dB、10dB、0dB(入力ゲイン切替位置による)
・周波数特性 5Hz~700KHz -1.5dB
・高調波歪率 0.002%
・入力インピーダンス 2M~10kΩ(アッテネータ位置による)
・出力インピーダンス 100Ω
・機能 出力極性反転、出力セレクター
・外形 幅430mm 奥行き245mm 高さ93mm
(電源、本体とも突起部含む)
・重量 9kg(アンプ部)、11kg(電源部)
・価格 \1,980,000円(税込み)(受注生産)
*仕様は予告なく変更することがあります。あらかじめご了承ください。
![IMG_7182[1]_edited.jpg](https://static.wixstatic.com/media/752d02_adc687b761ef470f9761f1050a061f4c~mv2.jpg/v1/fill/w_305,h_229,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,enc_avif,quality_auto/IMG_7182%5B1%5D_edited.jpg)
■インスツルメンテーションアンプ構成フルバランス完全差動アンプ
DVASのアイコンである完全差動アンプを基本とし、入力段にFET入力の電圧増幅回路を組み合わせ、全体としてインスツルメンテーションアンプを構成するフルバランス完全差動アンプを搭載。
一つの差動入力から極めて近似性の高いネガティブ、ポジティブ出力を得られる完全差動アンプの特徴に加え、高い入力インピーダンスと優れた同相電圧除去比(CMRR)を実現できるインスツルメンテーションアンプの特質を有する回路としました。さらに完全差動アンプにはModel2Bと同一の広帯域、高スルーレート、高GB積を有する最新デバイスを搭載。
またアンプ回路直近に正負6系統の無帰還定電圧回路を装備し、電源のバイパスコンデンサには高性能なPPSコンデンサを採用しています。また、ほとんどの抵抗には0.1%級の薄膜抵抗を採用し精密な増幅動作を実現しています。

■高精度シャント型抵抗アッテネータ
プリアンプの肝とも呼べる音量調整には47ステップのシャント型抵抗アッテネータを採用しました。金属箔抵抗による入力抵抗を介してポジティブ、ネガティブ入力間をシャントする構成のため、バランスアンプでありながらシングルアッテネータで音量調整が可能です。そのため信号経路にアッテネータの接点が介在することがなく、その部分での音質への影響を最小限にしています。
アッテネータの音質を左右するロータリースイッチにはELMA社製の47接点タイプ、抵抗はPRP社の0.1%級高精度抵抗を採用。軽やかな操作感と優れた音質を実現しています。
信号経路をシンプルにするために、Model3では左右独立型のアッテネータとしました。二つのノブを回して音量調整する必要がありますが、アッテネータとすることで、正確に左右の音量を合わせることができます。
■全段機械接点レス構成
Model3の入力セレクター、出力セレクターには通常の機械式スイッチではなくオン抵抗150mΩの半導体リレーを採用。
またアッテネータもシャント型のため、入力端子から出力端子まで、機械式接点のない全段機械接点レス構成としています。
長期にわたり機械接点に起因する接触不良等の発生を防ぎ、いつまでも安定した音質を提供したい。DVASはそう考えています。
■天吊り型高剛性2シャーシ構成
Model3はアンプ部、電源部の独立した2シャーシ構成を採用しました。一体型と2シャーシ型のメリット、デメリットは相反する部分が多く、単純にどちらが優れているとは言えません。
Model3は2シャーシ型としてアンプ、電源部を小型化できるメリットを生かし贅沢なアルミブロックからCNCにより削り出したシャーシ構造を採用。アンプ部は4面、電源部は5面の削り出し構造としています。
また、電源部には制御回路とアンプ用電源トランスのみを配置し、定電圧回路を含む全アンプ回路はアンプ部として独立させました。
内蔵する主要パーツはすべて天板に固定するModel1B、Model2B同様の天吊り構成としています。


■電源回路
制御回路専用トランス×1、アンプ用トロイダルトランス(50VA)×4
合計5個のマルチ電源トランス方式を採用。
アンプ用整流回路は、正負巻き線ごとにブリッジ配置したSiCショットキーバリアダイオードと10,000uFの高信頼性コンデンサを配した強力な構成です。整流ダイオードと整流コンデンサの間には高周波フィルターを設け、トランス経由で混入する高周波ノイズにも配慮しています。
またメインレギュレータとローカルレギュレータのデュアル無帰還レギュレータ構成としてアンプ回路に良質なエネルギーを供給しています。メインレギュレータは定電流素子とLEDによる基準電圧源をダーリントントランジスタによるエミッタフォロワで構成。左右、各アンプ段ごとに独立した全8回路を搭載。また、ローカルレギュレータは定電流素子とツェナーダイオード+エミッタフォロワとし、左右、正負、各アンプ回路で毒いるさせた全12回路を搭載。これらのレギュレータは左右で独立したアンプ基板に搭載しており、アンプ回路の直近に配置することで安定に電力を供給します。
■出力セレクター、極性反転機能、ゲイン切替
Model3には二系統の出力端子を搭載しています。これらはフロントパネルのOUTPUT SELECTORを操作することで、出力1、出力2、出力1&2の三種類の出力を選択することが可能です。単純なパラレル接続ではありませんので、複数の系を接続した状態でも使用していない系の影響を抑えることが可能です。また、同時出力も可能ですから、パッシブバイアンプなどにも柔軟に対応できます。
また、フロントパネルのPOLARITYスイッチにより、出力の極性を反転させることができます。NON INVERTでは#2番ホット、INVERTでは#3番ホットとなります。システム全体の極性に合わせて切替使用できます。
試聴環境や接続される機器により、音量調整がやりやすいように、INPUT GAINセレクターを装備しており、アンプ部のゲインを20dB、10dB、0dBに切り替えることができます。表示上は0dB、-10dB、-20dBとなっています。



■その他
・ハイブリッドインシュレータ
全体を支えるインシュレータはステンレスと牛皮チップによるハイブリッド型を搭載。設置面に優しく、接触面積を抑えつつ、設置面との摩擦抵抗を大きくしました。このインシュレータを採用することで、電源部とアンプ本体を重ね置き配置することも可能です。
・Pc-Triple C導体ACケーブル
音質に大きな影響のあるACケーブルにはPc-Triple C導体を採用した高品位ケーブルを搭載。優れた解像感と透明感を実現しました。また、シンプルな2芯構造とアースなし金メッキ端子ACプラグ採用により、どのようなコンセントにもアダプタなどを介すことなく接続が可能です。
・機内配線材
信号系の機内配線にはArgent Phonoで採用したテフロン被膜純銀単線を搭載。ケーブルによるロスを抑え純度の高い信号伝送を実現します。
・純銅削り出し金メッキGNDバー
各回路ブロックのGNDは純銅から削り出し、金メッキ処理を施したバスバーにて集中化することで、安定な基準電位を得ています。
・プリント基板
回路を実装する各プリント基板は銅箔厚70u、板厚1.6mmのガラスエポキシ製とし、各パーツをしっかりと固定します。
![IMG_5485[1]_edited.jpg](https://static.wixstatic.com/media/752d02_48d018e6e41740f6a41cb304cebec982~mv2.jpg/v1/fill/w_257,h_193,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,enc_avif,quality_auto/IMG_5485%5B1%5D_edited.jpg)