なかなか正式発表に辿り着けないModel3ですが、量産シャーシのオーダー、最終回路の確定にくわえ、試作機をいろいろな場所に持ち込んでは比較試聴などをして音を詰めています。正式発表までいましばらくお待ちください。

ところで、Model3のIO端子ですが、写真のように6系統の入力、2系統の出力のすべてをXLR端子で設計しています。ただ、Model1Bで思い知りましたが、世の中のマニアが皆さんバランス出力の機器だけを使っているわけではなく、むしろアンバランスの機器の方が多いという現実があります。
先日、懇意にしている専門家から「全部XLRだと多くのシステムとの親和性が損なわれるのでは?」とアドバイスをいただきました。特にアンバランスのパワーアンプと接続する場合、市販のXLR-RCA変換プラグは使えませんので、DVASのXR-ADPを購入していただく必要があります。どんなに音質を吟味して作ったとしても、アダプターはアダプタ、無いに越したことはありません。
実際、Model1からModelBへの変更もそのことを意識してのXLR、RCA出力併設でしたので。
これはちょっと真剣に考える必要がある。
Model3に限らずDVASのアンプは金型を一切使いません。すべてのシャーシパーツはワンオフの削り出し加工でオーダーをいただいてから、一品づつ製造をしています。刻印も印刷ではなくすべてレーザー刻印ですので極端にいえば、都度、異なる仕様で作ることも不可能ではない。
実際には管理が大変だし、製造ミス(指示ミス?)のリスクがありますので、なんでも出来るということではありません。
ただ、Model3のIO端子に関してはユーザーの環境により、ある程度の自由度を持たせるべきではないかと考えるようになりました。バランス出力しかないんじゃ導入できない、って言われてしまうのも悲しいので。
まだ、リリースもしていないのに、本末転倒感は強いのですが、オーダー時にIO端子を全部XLR、半分RCAの二種類から選んでいただくというような運用ができないか検討をしています。構造的にすべてをRCAという形にはできなのですが、上半分がXLR、下半分がRCAくらいの変更はできそうです。スペースの都合でXLRとRCAをパラにして併設することはできないのですが、入れ替えての製造はできそうです。富岡義勇の半々羽織ではありませんが、XLRとRCAの半々仕様のパネルも試作中です。
また、カラーもブラックだけではなくシルバーもオーダー時に選択していただけるようにしようと思っています。ユーザーのオンデマンドにある程度お応えすることも愛着を持っていただくためには重要なことですから。
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