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Model2の仕様

  • dvas9900
  • 2023年6月3日
  • 読了時間: 4分


Modle2の仕様をどうするか?それは誰のためのアンプであるかを考えることであり、商品開発の基本の部分です。DVASのターゲットは明確で、少なくとも一人を満足させることのできる製品を開発します。その一人とは開発者である私自身です。誰かわからない人を想定しても、そこには思い入れが伴いません。結局誰の共感も得ることができない可能性もある。しかし、自分自身が欲しいと思う製品であり仕様であれば、少なくとも世界で一人はそのアンプに共感してくれる人がいることになります。


その視点で仕様を考えたとき、現存するヘッドホンアンプの何が不満なのか?


それを考えたほうが答えは早くみつかりそうです。私が思うヘッドホンアンプの不満は下記の点です。


1.小さい、軽い

2.DACが入っている

3.ボリュームがついている


多くのヘッドホンアンプを全否定するような不満点ですね。。。

大前提はインドアでの使用に限定しますので、ポータビリティは不要です。よって、小型&軽量である必要はなく、据え置き型であることがもっとも重要です。世の据え置き型ヘッドホンアンプは、一部の例外はあるものの小型&軽量にできており、フルサイズのコンポと並べておくには違和感があります。小さくて軽ければ置き場所には困らないかもしれませんが、ヘッドホンジャックにプラグを差し込んだ時にアンプ本体が動いてしまうようなものは私にはちょっと辛い。

ヘッドホンアンプを中心とした新しい系を構築するのではなく、現状の装置にアドオンし、時にはスピーカで、時にはヘッドホンで音楽を楽しむ。そういう使い方をしたい。そのためにはメイン装置に組み込んでも、他の機器に見劣りしない大きさと意匠がどうしても必要です。


だから、DVASのヘッドホンアンプはフルサイズありきからスタートしています。


メインの装置に組み込むということは、すでに入力ソースは完備されているわけで、だとすればDACは必要ありません。仮にデジタルコンテンツに対応していない装置だとすれば、ヘッドホンアンプに入っているDACでは、今度はスピーカからデジタルコンテンツを再生することができません。となると私にはヘッドホンアンプ内蔵のDACは無用の長物となるわけです。


ボリュームも不要であると結論しました。

既存のシステムがプリメインアンプを中心とした装置であった場合、もしかしたらヘッドホンアンプにボリュームがあることで、利便性はあがる可能性はあります。ただ、プリメインアンプを選択しているということは、装置をシンプルに構築したいという意思ではないかと考えると、そこにフルサイズのヘッドホンアンプを組み入れることはどうしてもイメージができません。となると、すでに優れたプリアンプをお使いであることを前提としたほうがシンプルです。

であれば、プリアンプに入力セレクタとボリュームはほぼ確実に搭載されていますので、ヘッドホンアンプにわざわざボリュームを組み込む必要性もありません。当然、セレクターも不要です。

突き詰めて考えると私が欲しいのは、シンプルなヘッドホン専用のパワーアンプであることが明確になってきました。

大概のプリアンプには出力が二系統以上装備されており、プリアンプによってはそれを切り替えることも可能ですし、単純にパラレルに出力されているものもあります。どちらのタイプであっても、通常はプリ出力は一系統しか使いませんので余っている出力端子があるはずです。そこにヘッドホン専用のパワーアンプを組み込めば、システム上、機能が重複することなく、ヘッドホンを鳴らす環境をアドオンすることができます。


DACも内蔵していないし、さらにはボリュームすらない。なんという潔い仕様でしょう!


こんなこと考えるのは私くらいだろうと思っていたのですが、驚いたことにすでにこういう形態のヘッドホンアンプが市販されていました。MSB TechnologyのPremier Headphone AmplifierとDynamic Headphone Amplifierです。

こんなあり得ないような仕様のヘッドホンアンプ、自分以外に考える人がいたんだと驚くと同時に、すでに製品化されており、しかも、その強気な価格にさらに驚きました。同時に、これはあり得るんだと勇気ももらった。MSBの製品にはプリアンプとパワーアンプをバイパスする機能がついていましたが、これすら私には無用の機能でした。

かくして、Model2は入力はバランス1系統、出力はXLR3ピンのバランスステレオ出力とXLR4ピンのバランス出力のみという純粋なアナログアンプという姿になりました。






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