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  • dvas9900

Model1Bを発売いたします

11/13から弊社デビュー作のModel1をベースに多くのアドバンスポイントを追加したグレードアップモデルとなるModel1Bを11/13から発売いたします。




Model1は昨年の同月同日に発売以来、光カートリッジの良きパートナーとしてユーザーの皆様にご愛用いただいております。一方、その間に得た様々なアイデアを評価用の機体に盛り込んでは、発売後もあくなき音質追及を重ねています。


発売後、一年でグレードアップモデルの発表というのは、いささかインターバルが短すぎるとも思いましたが、Model1とModel1Bの音質差を知るにつけ、このままModel1を出し続けることはできないと判断し、今回の発表となりました。価格はいささか高価になってしまいましたが、それに見合うアドバンスポイントのあるモデルと自負しております。


具体的なアドバンスポイントは下記のとおりです。


1)従来XLRバランスのみであった出力端子にRCAアンバランス出力を併設

2)入出力端子の導体をテルル銅(RCA)、純銅(XLR)素材による端子に変更

3)信号系の機内配線材にPTFE被膜純銀単線を採用

4)イコライザー回路の見直しによりRIAA偏差±0.3dB以内(20Hz-20KHz)の高精度を実現

5)アンプ基板内の電源電流バッファを無帰還レギュレータに変更

6)*Pc-Triple C導体による高品位電源ケーブルを搭載

7)サブソニック切替に代わり低域特性を変化させるBASSスイッチを搭載


*Pc-Triple CはFCM株式会社、株式会社放送文化通信社の登録商標です。


それぞれの項目にもちろん大きな意味があります。これから何回かにわけてその点に関してお話したいと思います。


まずはRCAアンバランス出力端子の併設です。



実はModel1を導入いただいたユーザーの半数がRCAアンバランス端子のみのプリアンプをお使いで、しかも、それらは歴史的な銘品ばかり。バランス入力付きのモデルへの変更など、うかつにご提案できないほど惚れ込んだ間柄で、システムの要といえるものばかりでした。それとは別に、Model1の持ち込み試聴などをさせていただいユーザーも半数以上が同じようにRCAアンバランス端子のみのプリアンプをお使いで、私の予想以上にバランス接続可能なアンプの普及率は高くないと実感しました。


調査不足と言われるとその通りなのですが、これほどとは思いませんでした。

そういうユーザーのためにXR-ADPを販売しているのですが、変換プラグを使わないのであればそれに越したことはありません。これは具体的に音質の変化を確認する必要がありそうです。そこで、RCAプラグをリアパネルにとりつけ、バランス出力+XR-ADPとの一対比較をしてみました。結果は想像を越えてXR-APを介さないRCAプラグダイレクトに音質上のメリットがありました。一番の違いは鮮度の高さでしょうか?これだけの音質の向上がはかれるなら、これはRCA入力のみのプリアンプをお使いのユーザーへの福音になると判断し、RCA端子の併設を決定しました。もちろん、ただRCA端子をつけただけではなく、XR-ADP同様のパッシブ負荷をアンプ基板に内蔵し、RCAアンバランス出力時にも完全差動アンプのネガティブ、ポジティブの負荷が大きく変化しないよう配慮した設計になっています。


機内配線材に関してはArgent Phono CableでPTFE被膜純銀単線の音質が優れていたため、これを機内配線材に用いることを考えました。従来はジュンフロン被膜銀メッキ撚線を使用していましたが、比較試聴してみるとPTFE被膜純銀単線は、音の消え際が美しく、力強さと柔らかさが印象的です。もし、Argent Phono Cableを開発していなければ、この線材の採用はなかったでしょう。


Argent Phono Cableの開発で確信したのはケーブル素材だけではなく、端子の素材も音質に大きく影響するということです。Argent Phono Cableでは純銀素材を導体に使ったAECOのプラグを採用しました。このプラグの音質の素晴らしさは使った人だけがわかる世界だと思います。これをアンプの端子に使うことができたら、どれほどの世界がみえるのか?以来、素材に着目して様々なコネクターを調査しました。残念ながら純銀を使ったRCAジャックもXLRレセプタクルも見出せませんでした。しかし、テルル銅のRCAジャックと純銅のXLRレセプタクルが存在することはわかりました。

純銅の導電率を100としたときに、最も導電率の高い金属である純銀が105以上というのは良く知られています。これと対照的にRCA端子やXLRコネクタの導体である真鍮やリン青銅は導電率だけに着目すると真鍮で30前後、リン青銅は10~20前後と、銅を素材とする合金でありながら純銅に比べて数値的にはかなり落ちる素材であることはあまり知られていません。では、なぜ電気導電率の低い真鍮がRCA端子として重用されるのか?それは加工性、コストなどいろいろな理由があると思います。


加工精度や構造など、音質に影響しそうなパラメータもたくさんあるでしょう。だから導体の導電率だけで端子の良し悪しは判断できませんが、一方で導電率の高い素材による端子の音質はやはり確認しておきたい。


テルル銅とはあまり聞いたことのない銅だと思いますが、無酸素銅に元素記号Te(テルル)を少量加えた合金です。導電率はTeの量によって変動し、85~93くらいに分布するようです。純銅よりわずかに落ちるとはいえ、真鍮やリン青銅よりは圧倒的に高い導電率を有しています。加工性も優れてるためRCAジャックに採用しているパーツメーカーもいくつかあります。


一方のXLRレセプタクルの導体は純銅です。これは説明の必要はないでしょう。ただ、純銅と言っても不純物の含有量で導電性は異なり、7Nとか8Nの無酸素銅は100以上の導電率だそうです。


オーディオ用の導体は金属素材そのものの性質ももちろんですが、どのようなメッキ処理をするかでも音質は大きく変化します。銅合金は酸化しやすいので何らかのメッキは必要で、RCA端子やXLRコネクタでは金、銀、ロジウムメッキが一般的と思います。Model1Bでは金メッキのパーツを採用しました。


従来のパーツから換装し、音を聴いてみるとやはり高い導電率は伊達ではないようで、よりダイレクト感の強い勢いのある音となり、PTEF純銀単線の魅力がさらに引き出されるようです。


私が光フォノアンプで最も重視しているのは音の実在感、リアリティです。その視点でパーツを選んでいくと、電気抵抗の低い、導電性の高い素材を好ましく感じます。こうして、機内配線材と入出力端子の変更を決定しました。


つづく

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