DSオーディオの光カートリッジはMC型やMM型と違って内臓した光センサーを動作させるため、カートリッジに内蔵した赤外線LEDに電力を供給する必要があります。理想的にはLED給電用の端子がカートリッジにあればベストなのですが、それではカートリッジの端子数が6本になってしまいますので、通常のプレーヤで使うことが出来なくなってしまいます。
それでは特別な構造のトーンアームやプレーヤが必要になり、普及の足かせになってしまう。そのため、現在のトーンアームやプレーヤでそのまま使うことができるように、汎用性を重視した設計になっています。課題となるのはLEDに供給する電力をどのように供給するかという点です。
そこでDSオーディオの光カートリッジは電力の供給を左右のGND端子を使い解決しています。MC型やMM型では二本あるGND線はそのままGNDとして活用しますが、光カートリッジでは右chのGND端子を電源端子として活用して、ここからLEDを点灯させる電力を供給します。
左chのGND端子は電力のリターンと信号電圧のGNDという二つの機能を一本で実現しています。
この巧妙な仕組みにより、4芯のケーブル(多くは二本のシールド線)でLEDに電力を供給しつつ、左右のオーディオ信号を取り出すことができます。
非常に巧妙な方法であり、実際、何の問題もなく光カートリッジからステレオ信号を取り出すことができます。
この仕組みで問題はないものの、より一層の最適化ができないか?少しでも良い音を光カートリッジから引き出そうと思うと、どうしてもそんなことを考えてしまいます。
実際、先日、DSオーディオからも光カートリッジに最適化したフォノケーブルとしてP0S-1がリリースされています。
通常のフォノケーブルとは少し違う構造になっているようで、やはり、最適化の余地はありそうです。
弊社もお客様から「どんなフォノケーブルが最適なのか?」とお問合せをいただくことがあり、光カートリッジの出力インピーダンスを考慮した回答をするものの、もう一歩突っ込んだ構造もありうるかも?と思うこともありました。
その答えを出すため、現在、光カートリッジに特化したフォノケーブルの開発をすすめています。
アイデア倒れになるのか?それとも、本当に音質が向上するのか?
結果がでましたら、また、ご報告いたします。
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