ステレオサウンドオンラインで光カートリッジに魅了された男たちPart2がアップされました。
今回は上杉研究所の藤原さんとDSオーディオの青柳さんをDVAS本社にお招きして、実際の弊社のリファレンスサウンドを聴きながら、光カートリッジ、フォノイコライザー などについて熱く語るという内容です。
フォノイコライザー はもちろんDVAS Model1Bですが、今回は青柳さんにMaster3イコライザーを持ち込んでいただき、比較試聴させていただくことができました。
私はほとんどのDSオーディオ製フォノイコライザー を、実際にDVASの試聴室で聴いてきました。グランドマスターイコライザーも、実際のオーナー宅にてModel1と比較試聴させてもらっています。
やはりオリジネータのフォノイコライザー がどのような音なのか?製品開発の指標として知っておくべきと考えているからです。
最新型のMaster3のパフォーマンスは極めて高く、素晴らしい音でした。基本設計は従来と同じとのことでしたが、最終的な音のまとめをするエンジニアが世代交代したことで、音の方も少なからず変化したそうです。オーディオ機器開発では、やはり、誰が最終的な音を選択したのか?そのことが非常に重要であるということの証ですね。
光カートリッジがなぜ生まれたのか?そのあたりについても、青柳さんに詳しく話してもらいました。
DSオーディオの母体ともいえるデジタルストリーム社で顧問をしていた、元東芝のミスターDVD山田さんのご自宅で東芝製の光カートリッジとの出会いが、彼の人生を変えたというストーリーは、そのままドラマになりそうな胸熱の話でした。
ちなみに山田さんは東芝のDVD開発を主導する技術開発のトップでしたから、私にとっては雲の上の存在です。DVDプレーヤを発売して間も無く、音の取りまとめをしている担当者と話がしたいといって、直接私の席に来ていただき色々な話をさせていただいたことがあります。
会話の最後に「君が担当しているなら、東芝のDVDの音は心配ないな」と言っていただいことは今でも鮮明に覚えています。
Model1BとMaster3、双方の音を聴いてもらい藤原さんにインプレを語っていただきましたが、上杉ももちこんで一緒に聴きたかった!とエンジニア魂に火がついた発言もあり、とても和気藹々とした二日間でした。
大企業時代には考えられないことですよね。例えるならパナソニックとSONYと東芝のエンジニアが互いの視聴室を訪問してBDレコーダを語る!みたいな話なわけですから、もう、これは絶対にありえません(笑)
弊社に比べれば上杉研究所は比較にならないほどの歴史と実績があり、DSオーディオも今やアナログ界になくてはならないBIGな存在。弊社がライバル視するのもおこがましいですが、今回のイベントを通して同じアイテムに惚れ込んだ同士のような間柄でありたいとおもいました。
山本先生のおもいつきから企画された今回のイベント、参加した誰もがワクワクしたのではないかと思います。
あらためて山本さんとステレオサウンドオンラインの泉さんに感謝いたします。
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